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「手づくり企画」ってなに?「手づくり企画」は、食糧・環境・開発問題の改善に取り組むインターネット冒険「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」を推進する非政府団体(NGO)です。南アフリカ出身のキース・アディソンと日本人平賀緑により1997年から企画構築が始められました。
企画メンバー紹介 遠征のチームメンバー募集中! 冒険が始まった経緯 〜いいだしっぺキースの話 「僕はケープタウンに生まれ育ったけれど、24年前に政治的な理由から南アを離れた。それまでヨハネスバーグで黒人向けの新聞を編集したり、黒人音楽家のためにソウェトでジャズコンサートをプロデュースしたり、いつも黒人たちと一緒に働いていた。でも1976年にアパルトヘイト政府がデモを始めた子供たちに発砲してソウェト蜂起が起こり、1年間に2000人もの子供たちを銃撃し始めたとき、もうこれまでだと思ったんだ。年端もいかない子供たちに銃を向けるような国には希望が持てない。僕は南アに別れを告げ、活動の拠点を香港に移し、その後はずっと東南アジアやヨーロッパで過ごしてきた。 「南アを離れた後、僕は途上国問題に取り組み始めた。南アの黒人たちの状況は他の第三世界の貧困層と同じように不平等によるものだったから、問題への取り組み方は似ている。追いつめられた人たちについて僕は原稿を書き、飢餓と貧困と闘うために活動してきた。
「でも90年ころから南アが変わり始めた! ネルソン・マンデラが釈放され、追放されていた友人たちが南アに戻り始めた。僕にも戻ってくるように声をかけてくれたけど、僕にはまだ確信できない。長年の暴力と弾圧でどれだけ多くの人生がメチャクチャに破壊されたか・・・。それは人物一人を牢屋から出しただけで解決できるような問題じゃない。 「でもそれは確かな始まりだった。ネルソン・マンデラのような人物には武器で固めた権力もかなわなかったらしい。子供たちが命がけで始めた動きが、やっと奇跡を引き起こした。
「僕はアフリカに戻ることにした。戻るって言うのはおかしいな。親兄弟もいないし『故郷』なんて感覚は随分昔に忘れてしまったから。別に南アじゃなくても、あの古いアフリカ大陸に戻るべきだって、なぜかそう感じたんだ。僕はこういう直感みたいな感覚もすごく大事だと思う。アフリカには何かがある。 「よしアフリカに戻ろう。でも僕のランドローバーをどうしようか? 僕は昔ランドローバーで旅したことはあったけど、自分で所有したランドローバーはこれが初めてだった。しかもこのライトウェイトは特別な車だから手放したくはない。 「それじゃ車を貨物船で送って僕は飛行機に乗ってとか考え始めたとき、ちょっと待て、これは立場が逆だ。僕が車を連れて行くんじゃなくて、ランドローバーが僕を連れて行くべきだって思ったんだ。
「そこから始まったのがこの冒険。この車のクレージーな思いつきで、僕のアイデアじゃない。こいつがちょっと足を延ばしてみたかったんだよ、きっと。 「でも単に車を運転して移動するだけじゃ意味がない。僕はずっとジャーナリストだったから、道中旅行記を書いて働きながら旅を続けよう。最近はノート型パソコンや衛星通信の技術も発達してきたから、世界の果てからでもインターネットに記事を出版できる。 「ランドローバーはもともと農村の多目的車として開発された車だから、辺境の農村でいろんな機材を稼働することもできる。僕はずっと第三世界のジャーナリストで、記事を書くだけじゃなく実際いろんなプロジェクトも手がけて来たから、僕の技能と経験も加えて企画のアイデアはどんどん膨らみ、移動しながら途上国の調査・報道そして現場での活動も手がけるNGOプロジェクトになってきた。 僕はインターネットにも詳しかったから、新しいネットワークの可能性も考え始めた。インターネットを使えば第三世界の農村から経験者や専門家のアドバイスも問い合わせることができる。それも一人や二人に限らず、世界中の情報源に意見を求めることができる。インターアクティブなネットワークを開発や環境問題の教育に使えば、これほどリアルタイムに生きた題材に取り組み、個々のケースを考えながら子供たちが世界の問題に直接貢献できるチャンスもない。こうして教育プロジェクトも企画された。
「なぜ『ジャーニー・トゥ・フォーエバー』か? 今の世の中、まるで地球を何個も使い捨てできるみたいに振る舞っている。森を切り、砂漠を広げ、川や湖を枯渇させ、天気まで変えようとしている。自分たちが食べる物を汚染し、吸い込む空気を汚し、空に穴まであけてしまった。世界でこれほど多くの人がこれほど貧しく、これほど少ない人がこれほど大金持ちになった時代はない。 「これじゃいけない、でも自分にはどうしようもない、何もできないから仕方ないと多くの人があきらめている。人間は地球のガンだから自然のために人類が早く全滅すればいいんだなんて言う人もいる。 「でもそれは間違っている。いままで世界中で多くの人たちが自然と調和しながら生きてきた。多くの社会が自然と助け合いながら生きる方法を伝統的な暮らし方として確立していた。そうでなければ人類はとっくの昔に滅びていたはず。人間と自然が共に生きる技術は存在するのに、なぜか忘れ去られている。 「人口爆発が問題と思うのは、間違った神話だ。人口増加は『症状』であって『問題の原因』ではない。10億人が飢えている同じ世界で、いま食糧がかつてないほど余っている。世界には全人口が毎日一人あたり1.95キログラムの食物を食べて、肥満に悩むくらいの食糧がある。 「そして人口増加を上回る速さで貧困が増加している。 「マルサス人口論を唱えて悲観するべきじゃない。問題は不平等と不公平であって、この不公平を正すことはネルソン・マンデラじゃなくても、みんなが何らかの形で取り組めること。世界中のだれもがこの問題解決に貢献できる力を持っている。
「この企画を『永続への旅 ジャーニー・トゥ・フォーエバー』と名付けたのは、人類には未来があり、これからも持続可能な社会を築くための技術と知識と可能性を人類はすでに持っているから。 「アジェンダ21に明記してあるように、持続可能に生存するため伝統社会から学ぶことはたくさんある。しかも情報技術が発達した今日、かつてないほど多くの人たちが、かつてないほど多くの情報に接する機会を持っている。
「技術と知識をみんなが分かち合い、無力な大勢が力を合わせたとき、すべての人と自然が永続的に共存できる社会が築けると、「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」はそのための旅だと、僕たちは信じている」 企画メンバー
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(c) Keith Addison and Midori Hiraga
手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」<http://journeytoforever.org/jp/>
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