<新しいページ紹介> ●次回の「手づくりバイオディーゼル燃料セミナー」を11月30日(日曜日)に予定しています。参加者募集中! 詳しくはこちら。 ●日本各地の取り組みをまとめた「バイオディーゼル日本地図」をアップしました。 バイオ燃料
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連絡先 手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」 http://journeytoforever.org/jp/ 〒622-0291京都府船井郡 京丹波町郵便局 私書箱6号 キース・アディソン (英語) 平賀緑 (日本語&英語) midori@journeytoforever.org ジャーニー・トゥ・フォーエバーを応援してください! 今後ともプロジェクトを進めていくためにご支援いただけましたら幸いです。ありがとうございました。 |
燃料製造時の注意点
ミニミニ・プロセッサ(練習&テスト用)
オイル缶プロセッサ(車1台の燃料自給に)
ジャーニー・トゥ・フォーエバーの90L燃料製造器
The 'Deepthort 100B' Batch Reactor
イアンの真空式バイオディーゼル燃料製造器
チャックのバイオディーゼル燃料製造器
Micro-Production System for Biodiesel
833 Gallon Per Day Batch Plant
K.I.S.S. プロセッサ
マイク・ペリーの「モデルA」プロセッサ
ルークのキャビネット式プロセッサ
アレックスのバイオディーゼル燃料製造器
デールの手を汚さないバイオディーゼル燃料製造器
連続反応槽
とんがり帽子の底を作る方法
バイオディーゼル燃料の製造技術
日本でも世界でもいろんな型のバイオディーゼル燃料製造機(プロセッサ)が販売されている。どれも我が社こそ一番と宣伝しているけれど、高い買い物なのでしっかり検討したほうがいい。特にオンライン販売されている底が円錐型のプラスチック製プロセッサは絶対お勧めしない。値段が必要以上に高いだけでなく、良い燃料を作ることができず、しっかり密閉できなくて圧力にも弱いため燃料製造時の事故につながる恐れもある(このプロセッサについてはバイオ燃料MLでおおいに議論された)。
バイオディーゼル燃料製造機を販売している人たちの中には、自分たちの機械が対応できない製造工程は必要ないとか、燃料製造の工程を機械に併せるために歪めてしまっている人も少なくない。良い燃料を作るために必要な工程を全部適切にこなせる機械を作ると高くなるからといって、その工程をカットしてしまう企業もある。
例えば燃料製造のためのタンクとできた燃料を洗う洗浄タンクの両方を提供する代わりに、ただ製造タンクだけの機械を売って「燃料の洗浄は必要ない」と主張する会社もある(同じタンクでエステル交換も洗浄もするのは効果ない)。なかには適切な加熱を「必要ない」といって省いてしまったプロセッサも。多くの場合、高額の投資をしたのもかかわらず、きちんとした燃料を作ることができない機械を持て余すことになる。
そんなイマイチの機械に多額のお金を費やすより、もっと安いコストでもっと高性能のバイオディーゼル燃料製造機を自分で作ることができる。ここに設計図とデザイン、そして世界中のベテランから寄せられたアドバイスを紹介しているので、自分でイチから考える必要はないし作るのもそれほど難しくない。
英語のバイオ燃料MLにはこれらのプロセッサを考案した人や実際に使っている人たちからの経験に基づくアドバイスが抱負に蓄積されている。
バイオディーゼル燃料を作るときに気を付けるべき危険性は、有害ガスの発生、取り扱いを誤ると危険な化学薬品、そして火事の恐れ。有害ガスと化学薬品については安全性のところで話しているから、ここでは火事の恐れについて取り上げる。残念ながら燃料づくりの際の不注意で火事を起こしてしまった人がいる。作業場も機材も失い、本人も少し火傷してしまったとのこと。だけど火事はちょっとした注意で防ぐことができるのだから諦めないで。てんぷらが火事の主原因でも、家庭でてんぷらを揚げるなとは言われないのだから。
重要なのは、引火性の蒸気が漏れ出さない密閉型のプロセッサを使うこと。いくらかの圧力にも耐えられるとよりベター。
アメリカのAppal Energy社Todd Swearingenさんが現場からの的確なアドバイスを寄せてくれた。
火事の危険性は主に開放型のプロセッサ、換気の悪い作業場、火種があることが原因。
火種として考えられるのは:
他にも燃えやすいガレージの壁やプラスチックのタンクなどに過重な負荷がかかったポンプやモーターが密着していた場合、ブレーカーやヒューズの許容値を増大しすぎていた場合、細すぎる電線に大きな電流を流していた場合なども火事の恐れがある。また油のしみこんだ雑巾など自然発火しやすい物が近くにあると、火事になる恐れもある(特にヘンプ油や亜麻仁油など乾性の油は要注意)。油脂の飽和度が増えるほど自然発火の恐れは低くなる。 (ヨウ素価を参照)
カリフォルニアのバイオ燃料活動家であるマリア・アロバート (Girl Mark) からの追加アドバイス:
換気扇やファンに頼りすぎないこと。まず第一に引火性のガスを出さないことの方が大切。必ず必ず必ず封のされたプロセッサを使うこと。
バイオディーゼル作りに限らないけど、延長コードを長々とつなげたところに大量の電気を流すのも火事の恐れがある。コンセントがない作業場や外で燃料づくりをするとき延長コードをつなぐ羽目に陥るけど、とくに主な熱源に電力を使う場合は、大きな電力に耐えられるコードを使うこと。その場合も電熱器とポンプを同時に稼働するのは止めた方がいい。ブレーカーが作動する前に長〜いコードが燃え上がる恐れがあるから。このことは大きな電力を必要とするどんな電気工具を使うときにも当てはまる。
作業場に火種がいくつかあったとしても、密閉型のプロセッサを使えば火事の恐れは最小限にくい止められる。まずは燃料づくりを密閉し、引火性や有害性を持つ気体を漏らさないこと。ちょっとした気配りがあれば、引火性の蒸気を封じ込めることはできる。
ほとんどの人は1年間に1,000ガロン(3,785リットル)の燃料があれば事足りると思う。1週間に20ガロン(75リットル)の計算。手づくりバイオディーゼラーたちは自家製燃料づくりにかかる経費は1ガロンにつき60セントかそれ以下と言っている。つまり燃料づくりを初めて最初の1年間で少なくとも1,000ドル、軽油の値段が高い国ではそれ以上のお金を節約することができるかも。だからといってそのお金をプロセッサにつぎ込むことはない。お勧めはK.I.S.S. プロセッサ。Keep It Simple, Stupid--シンプルかつ簡単にとどめておくこと。
これはほんの一例。
「1回50〜75リットルくらいのバイオディーゼルを作る燃料製造器を最も簡単に安く作るには、廃油を溜める鉄タンクを1つ、プロセッサに鉄タンクをもう1つ、それからゴミから拾ってきたモーターや攪拌棒をガムテープで張り付ける。メタノールと苛性ソーダを混ぜてナトリウムメトキサイドにするために15リットルくらいのHDPE(高密度ポリエチレン)密閉容器を準備する(メトキサイド楽勝法を参照)。それからグリセリンなど副産物を取り除く排出口と燃料を洗うためにドラム缶1つ。
「液体に入れて良い電熱器か、ポンプでお湯を管に流して加熱する仕組みを用意する。たとえばこの「Little Giant」みたいな小さなポンプが役に立つ。
http://www.surpluscenter.com/item.asp?UID=
2003050414093431&catname=water&qty=1&item=2-1225
防水電気コードがついて水に沈めても大丈夫なポンプに交換可能なホースをつなげれば、グリセリンや水、バイオディーゼルなど、燃料づくりのいろんな工程を1つのポンプでこなすことができる。
「こんな感じのシステムを作れば、悩むことなくお金をかけることなく、自家製バイオ燃料に充分長い間利用することができる。初めに作ったK.I.S.S. プロセッサが使い古された頃にはバイオディーゼル燃料づくりのベテランになっているから、そこから自分の使いやすいようにシステムをアップグレードすればいい」
Appal Energy社Todd Swearingenより。
アレックス・カック(左)と友人のマテス、そしてマテスの丸底ステンレス製バイオ燃料製造器。このバイオディーゼル燃料製造器はアレックスのFoolproof方式向けに開発された。 |
どんな大きさにも適用可。
アレックス・カック著
クリックで大図面にリンク | ||||||||||
第1段階 初期設定 | ||||||||||
第2段階 主反応槽 | ||||||||||
第3段階 洗浄反応槽 | ||||||||||
デール・スコージンの100Lバイオディーゼル燃料製造器はゴミや廃棄物からかき集めた部品で作られ、かつ自動化されている優れ物。デール曰く「ほとんど自動的にタンクを満たし、原料をかき混ぜ、余分のメタノールを回収し、スイッチをいくつか入れるだけでエステル(バイオディーゼル燃料)を洗って乾かす。まずタンクの空気を抜き、油をフィルター越しに吸い込む。このフィルター設定は僕の自慢。ナトリウムメトキサイドはペンキかきまぜ棒を据え付けた電気ドリルで別に攪拌しタンクに吸い込む。それからポンプのスイッチを入れる。 透明ホースの中をバイオディーゼル燃料が流れていく様は感激だよ。その後でポンプのスイッチを切り、分離を確認し、タンク→コンデンサ→液溜めの順に接続した真空ポンプのスイッチを入れ、余分なメタノールを液溜めに集める。メタノールをぜんぶ回収できたらタンクを開いてグリセリンを流出する。それから水を吸い込み燃料の洗浄を始めるんだ」--2001年1月11日付けバイオ燃料メーリングリストへの投稿より。
この燃料製造器についてはデールのウェッブサイトに写真・設計図付きで詳しく紹介されている。
http://home.swbell.net/scrof/Biod_Proc.html
英語で2000年から開設されていたジャーニー・トゥ・フォーエバーの「バイオ燃料メーリングリスト」および「バイオ燃料ビジネスメーリングリスト」では、世界中から参加した3,000人以上の草の根バイオディーゼラーや専門家、学識者、企業家たちが、誰もがどこでも特別な機械がなくてもバイオ燃料を手づくりできる方法を一緒に開発してきました。日本でも草の根バイオ燃料を広めるために、日本語で情報交換や燃料づくりの協力ができるディスカッションの場を設置しました。ぜひご参加ください。
リストURL:http://groups.yahoo.co.jp/group/biofueljp/
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バイオディーゼル燃料の作り方
マイクの「1段階 アルカリ方式」
アレックスの「2段階 アルカリ-アルカリ方式」
アレックスの「2段階 酸-アルカリ『Foolproof』方式
燃料製造器も自分で作る! 作り方
香港バイオディーゼル物語
排ガス中のNOxは問題か?
副産物グリセリンの活用法
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